減感作療法(アレルギー免疫療法)
日田ごうばる耳鼻科・アレルギー科ではアレルギー性鼻炎の唯一の根本治療である減感作療法(アレルギー免疫療法)をおこなっています。
減感作療法とは?
減感作療法とはアレルギーの起こる原因物質(ダニやスギ)を治療用に抽出したものを、最初はごく少量から体内に投与していき、徐々にその量を増やしていくことで体を徐々に慣れさせていくことでアレルギーの起こりにくい体質に変えていく治療方法です。
現在、アレルギー鼻炎に対する唯一の根本的治療です。
減感作療法の方法として皮下免疫療法と舌下免疫療法があります。
皮下免疫療法について
方法
原因物質を治療用に抽出したエキスを少しずつ皮下に注射していく方法です。
※皮下注射:予防接種などでよく用いられる注射方法です。比較的ゆっくりと体内へ薬剤が吸収することができます。
当院では予防接種用の細い針を使用し、さらに接種部位をあらかじめ冷やすことで痛みが軽減されるように工夫しており、注射が苦手なお子様でも行えるように取り組んでおります。
スケジュール
少ない量から始めて、週に1〜2回で徐々に量(濃度)を増やしていきます。注射エキスの濃度と量が決まりましたら、投与する間隔を延ばしていき、3〜5年続けます。
最初は1週に1回は通院が必要で大変ですが、最終的には1〜2ヶ月での通院となります。(メーカーからは1ヶ月に1度の方がアレルギー反応のリスクは低いと言われています。)
希望者には副作用もご理解いただいた上で、3ヶ月に1度でも行いますが、積極的におすすめはしておりません
1週間に1回〜2回(最低1回) | 40週前後(40~50回) |
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2週に1回 | 10回 |
1ヶ月に1回 | できるだけ継続 |
2ヶ月に1回 | 継続年数が長い方に適応 |
効果
70~80%の方に効果があり、半数以上の患者さんはお薬の量が減らすことができたり、お薬がなくても生活に支障がなくなる方もいます。接種量が増える必要があるため効果が現れるのはゆっくりです。
副作用・注意点
注射した部位の痛みや腫れやまれに喘息のような症状が見られることがあります。その症状がひどい場合は薬液の量を減らすこともあります。
極まれにですが、アナフィラキシーショックという血圧が低下したりする症状がでるという報告があります。そのため、注射後15分間は待合室で様子を見ます。
治療を行う患者さん全てに効果があるわけではなく、注射部位の腫れなど反応が強く出過ぎて治療が継続できない方もいらっしゃいます。
舌下免疫療法について
方法
減感作療法はアレルギーの原因となる物質から作った錠剤を1日1回、舌の下に数分間保持し、その後に飲み込みます。
スケジュール
ダニ治療薬は上記ミティキュア以外に、アシテアもございます。
効果
70~80%の方に効果があり、半数以上の患者さんはお薬の量が減らすことができたり、お薬がなくても生活に支障がなくなる方もいます。治療期間は3~5年です。
副作用・注意点
口の中のかゆみや腫れ、喘息のような症状がまれに見られることがあります。副作用が出現して、まれに治療を続けられない方もいます。
皮下免疫療法と舌下免疫療法の比較
減感作療法の種類 | 皮下注射 | 舌下免疫 |
---|---|---|
治療可能なアレルギー | ダニ・スギ | ダニ・スギ |
投与方法 | 皮下注射 予防接種と同じ細い針を使用。疼痛軽減のため冷やして接種します。 |
舌の下に錠剤を置いて2分間保持した後に飲み込みます。 |
治療期間 | 3~5年は続けてください | 3~5年は続けてください |
対象年齢 | 5歳以上 | 5歳以上 |
治療効果 (有効率) |
約80% | 約70~80% |
治療スケジュール | 増量期:1週間に1~2回/40回前後
維持期: |
開始量:1週間
維持量:1ヶ月に1回 できるだけ継続 |
保険適応 | 可 | 可 |
費用 (3割負担) |
1回:約400~500円前後 1ヶ月に1度の通院で年間 約5,000円前後 |
処方箋料と薬局でのお薬代がかかります。 1ヶ月 約2,800円前後 年間 約30,000円前後 |
メリット |
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デメリット | 最初の約1年は頻回な通院が必要。 注射する必要がある(苦手なお子様は難しい場合があります) |
毎日内服する必要がある。費用が高い。 |
おすすめの人 |
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